仕切り価格のことを「お仕切り」って言うのはどうなの?
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Question

ビジネス敬語についての質問です。卸売業ですが、取引先より注文品の価格問い合わせを受けた時に、よく「お仕切りは○○円になります」と答えてしまいますが、この使い方は正しいのでしょうか?(H様)

Answer

こんにちは、Hさん!『ビジネス敬語の達人』の小秋です。卸売業者さんが品物の卸し先に提示する「仕切価格」を表す「仕切り」に、「お」をつけるのが適切かどうかというご質問ですね。

「仕切り」は卸売業者さんが設定するもので、卸売り業者さんからすると自分サイドに属するものです。

ものごとを丁寧に表す接頭語「お」を自分のものにつけるのは適切ではありませんが、そのものが目上の人に向かう場合は、つける方が適切な場合があります。例えば、「お手紙」「お見積もり」などがそうです。

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とすると、顧客である他の業者さんに提示する「仕切り」を「お仕切り」と言うのも、適切と言えそうですね。この論点については、次の記事が参考になると思いますので、ぜひご覧ください。

自分の「説明」「手紙」に「ご」「お」をつけていいか?

ただ、「お仕切り」で検索して用例を調べてみたところ、あまり一般的な表現ではなさそうですね。なので、敬語的には適切でも、受け手に違和感を与える可能性はあるかもしれません。

よって、この場合は、業界や職場の慣例に従うのが無難ではないでしょうか。慣例となっているようならそのまま「お仕切り」を用い、「えっ?」と聞き返されることが多いようなら改めるのがよいかと思います。

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