「もらう」の尊敬語として「もらわれる」は適切か?
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Question

会社で上司から、「このお菓子、お土産にもらったからみんなで分けて」と言われることがあります。みんなにこのお菓子の説明をする際、どう表現するのが正しいのでしょうか?今のところ、「もらう」の尊敬語は「もらわれる」ということで、「部長がもらわれたお菓子のおすそ分けです」と言っていますが、なんだかしっくりこない気がしています。(I様)

Answer

「お土産をくれた人 → 部長 → みんな」というお菓子の流れを、部長に敬意を表しつつ説明する場面ですね。「部長がもらわれたお菓子のおすそ分けです」は、たしかに、しっくりこない感じがしますよね?

そこで、「もらわれた」という表現が軽いのかなということで、より丁寧な表現「おもらいになった」としてみましたら、何だか慇懃無礼な感じになってしまいました。

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「部長がおもらいになったお菓子のおすそ分けです」(笑)

思うに、目上の人がものを受け取ることを、「もらう」という動詞を使って表すこと自体が難しいのではないでしょうか。「もらう」という言葉自体から、謙譲のニュアンスがにじみ出てしまいますからね。

ということで、同様のシチュエーションでみんなにお菓子を配る場合は、「このお菓子は部長からいただきました。お客様のお土産だそうです」などという具合に「お土産をくれた人 → 部長」の流れを、「もらう」という表現を使わずに、ぼかして表現するのが無難ではないかと考えます。

敬語の使い方の問題の根本的な解決にはなっていないかも知れませんが、ここはあくまで「ビジネス敬語」のお話。しっくりこない状態の一つの対策としてご参考いただければ幸いです。

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