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1 取引先の人に「来てください」とお願いする

1 取引先の人に「来てください」とお願いする

取引先の渡辺さんが、今日、山本くんの会社を訪問したいと言う。そこで山本くんが「それでは、本日3時におうかがいください」と言ったら、渡辺さんはなぜか半笑い。ちゃんと敬語を使って言ったつもりなのに、何故?

小秋先生 笑ってくれる人でよかったわ。相手が服部課長みたいなうるさ型だったら大変なことになるところよ。
犬山君 うん。「うかがう」は自分が目上の人のところへ行くことを言う敬語なんだよね。自分が、取引先の会社やお客さんのところに行くときに「おうかがいします」と言うのはいいんだ。「では、本日3時におうかがいします」とかね。
小秋先生 そうそう、だから目上の人にあたる取引先の人に「来て下さい」というときに、「うかがう」を使っちゃいけないのよね。たとえ「おうかがいください」と尊敬語っぽい言い方をしてもダメよ。
犬山君 正しい敬語を使って、取引先の人に「来てください」とお願いするには、どう言えばいいのかな。えーと、「来られてください」かな?
小秋先生 うーん。確かに「来る」の尊敬語には「来られる」というのもあるけれど、「来られる」に「ください」をつけて「来られてください」とすることはできないわよ。
犬山君 えっ?そうなの?
小秋先生 ええ。「来られる」「食べられる」「読まれる」のように「れる」で終わる尊敬語に「ください」をつけてお願いの形にするのは、日本語としてヘンだとされているの。だから「本日3時に来られてください」なんて言ったら、「こいつわかってないなあ」と陰でバカにされることうけあいよ。
犬山君 へえー、そうなのかあ。気をつけなきゃ!えーと、「来る」の尊敬語には他に何があったっけ?
小秋先生 「いらっしゃる」よ。
犬山君 あれ?でも、「いらっしゃる」は「いる」の尊敬語じゃなかったっけ?
小秋先生 そうよ。でも、「いらっしゃる」は目上の人の「来る」をあらわすこともできるのよ。
犬山君 へえーそうなのかあ。じゃ「応接室にいらっしゃってください」で、「応接室にいてください」「応接室に来てください」2つの意味をあらわすことができるんだね。
小秋先生 そうね。まぎらわしい場合は、「おこしください」を使ってもいいわよ。
犬山君 「おこしください」?
小秋先生 そう。あと、「おこしになってください」ともいえるわね。「来る」の尊敬語には「おこしになる」というのもあるのよ。
犬山君 「取引先の渡辺さんが来る」は「取引先の渡辺さんがおこしになる」ということもできるんだね。で、「本日3時に来てください」という場合は「本日3時におこしください」「本日3時におこしになってください」という言い方ができると。
小秋先生 そうそう。
犬山君 あと、「いらっしゃる」を使った場合は「本日3時にいらっしゃってください」となるんだよね。
小秋先生 ええ。少しシンプルな言い方として「いらしてください」というのもあるわよ。
犬山君 「本日3時にいらしてください」かあ。たくさんありすぎて、わからなくなってきたよ。
小秋先生 そうねえ、仕事の場面でよく使われるのは「おこしください」「おこしになってください」かしら。「いらしてください」「いらっしゃってください」は、どちらかというと個人的に人を招くときに使うのがふさわしいような気がするわ。
犬山君 ビジネスの場面では「おこしください」がいいんだね。よし、とりあえずそれを押さえておこう!

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