Question
突然のご質問失礼致します!
言葉の使い方で教えて頂きたいのですが、「達者」という単語は、目上・目下のどちらに対して使う言葉なのでしょうか?
私は営業で、外国のお客様が日本語がとても上手でいらっしゃいましたので、「日本語が達者でいらっしゃいますね!」と言ったのですが、上司から、「達者」は目下に向かって言う言葉なので、間違っていると言われました。
私は知らなかったので、ネットで調べてみたのですが、その類の内容は無く、実際どうなのかを知りたくてお尋ねさせていただこうと思い、メールをさせていただきました。
お忙しいところ大変恐縮ですが、教えて頂きたく存じます。
よろしくお願い申し上げます。(T様)
Answer
ご質問を受けまして「おや!?」と思い、私もさっそくあちこち調べてみました。
しかし、おっしゃる通り、「達者」を目上の人に使ってはいけないというルールを見つけることはできませんでした。
なので、ご上司の「目下に向かっていう言葉なので」という指摘は、決して適切なものとは言えないのではないかと。
ただ、問題は、「達者」という言葉が持つイメージです。
というのは、「達者」には
「技芸に熟達している人」
「物事に巧みであるようす」
という意味の他に
「うまく立ちまわって抜け目のないさま」
「したたかなさま」
という意味がありますので、受け手によっては、何か含みがあるように取られる可能性が、なきにしもあらずなんですよね。
実際、「口達者」という言葉は、単に話術が巧みという意味では使われていません。
なので、目上・目下にかかわらず、誰かの技能を賞賛したい場合に「達者」を使うのは危険なような気がします。
語学の場合は、「堪能」「流暢」などが無難かと思うのですが、いかがでしょうか。
目上に人に対する場合は、
「ご堪能でいらっしゃいますね」
「流暢にお話しになりますね」
などとなります。
小秋
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