三点リーダー症候群
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Question

質問者様質問者様

後輩が取引先あてのメールの語尾を点々にするのをやめさせたいです。文の最後が「、、、」「。。。」「・・・」「…」で終わるものですが、たとえばこんな感じです。

「先日いただいた資料と今回の資料では数字が異なっているようですが、、、」
「来週中にご提出いただければと…」

身内あてとか、気心の知れた人とのチャットなどではアリかもしれませんが、あらたまったメールに使うのはルール違反ではないでしょうか。

Answer

小秋小秋

ビジネスメールの文末に、「、、、」「。。。」「・・・」「…」を使うのはルール違反ではないかというご質問です。

語尾の「点々」。文の最後に「、(読点)」、「。(句点)」、「・(中点)」の繰り返しや「…」という記号がついているあれですね。

ぎゅっと間隔のつまった点々の記号「…」は「三点リーダ」といいます。仕事上のメールやチャットの文の語尾に「…」を多用することは、2021年のはじめに「三点リーダ症候群」として話題になりました。

「三点リーダ症候群」についての記事には、社会人のマナーに詳しい人たちがコメントを寄せていますが、おおむね評判はよくありません。

三点リーダは引用部分の省略や、沈黙の表現などに使われる記号ですが、ビジネスメールで使うのは避けたほうがよさそうです。

理由は、

  • 語尾をぼかして責任逃れをしている
  • 言いにくいことを言うのを避けて察しを要求している
  • 何が言いたいのかよく分からない

といった印象を相手に与えてしまう可能性があるから。

取引先の人に「ずるいなこの人」と思われたり、上司を「一体何が言いたいんだ?」とイライラさせてしまったりするのは得策ではありませんよね。

ですので、後輩の人には「メールで文末を点々にするのは気に障る人もいるようだ。言い切った方がいい」と指導した方がいいかもしれません。

「先日いただいた資料と今回の資料では数字が異なっているようです。恐れ入りますが理由をお教えいただけますでしょうか。」
「来週中にご提出いただくことは可能でしょうか。」

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のような感じです。

後輩さんが「いや、でも言い切ると角が立つじゃないですか」と渋る場合は、

  • 間違ったメッセージが伝わる
  • 相手に言い逃れの余地を与える

というトラブルになるかもしれないので困る、と言いましょう。例えば、提出日について

「来週中にご提出いただければと…」

としか書かなかった場合、相手はこちらの意図を見抜いた上で「でも提出日をはっきり指定されたわけではないし」としらばっくれるかもしれません。

文末の「点々」を避けるのは、自分の身を守ることにもなるのです。

その他の「点々」である「、、、」「。。。」「・・・」は、三点リーダのバリエーションだと考えられているようです。

ただ、「…」より間隔が広い分、余韻があるというか、さらに含みがあるように受け止められる可能性があります。より「察してちゃん」度が高まるといいますか。

また、本来の読点、句点、中点の使い方から外れるので、より非公式で幼い印象を与えるという見方もあるかもしれません。よって、「…」以上に避けた方が賢明かと思われます。

なお、私がこれまでに仕事中で遭遇した「点々」で最もイライラした文は、

「不勉強で申し訳ございません。。。」

というものでした。文としては言い切ってはいるのですが、そのあとに余韻が残るというパターンです。

受け手である私の頭の中には、1秒ぐらいの間に

(打ち間違いか?しかしそうなら三つも重ならないだろう。ということは故意か。故意だとして一体何を言いたいのだろう?反省しているのだろうか?

それとも、「不勉強で申し訳ないから教えてほしい」という依頼なのか。

いや、もしかしたら「本来なら私が勉強するところではなく、一見して分からない資料を作るお前が悪い」という批判かもしれない)

という思考が駆け巡って大変疲れました。

メールの語尾の「点々」はこんなに受け手を消耗させることがあるのだという一例として、ご参考いただければ幸いです。

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