Question
部下からの業務報告のメールが「一応ご報告まで。」で締めくくられていることがありますが、これってビジネスマナー的にありですか?「ついでに報告しておくだけ」と言われているように感じてしまい、なんだか気分がよくありません。
ちなみに「一応ご報告まで」の前に書かれているのは、だいたい業務の進捗の要約みたいなものです。その後、別のメールや口頭で詳しい報告があるので、ないがしろにされているわけではなさそうです。
特に問題がなければ私が慣れることにしますが、もし「一応ご報告まで」が失礼な言い方なら指導したいので、言い換え方を教えてください。
Answer
ビジネスメールに「一応ご報告まで」と書くのは失礼ではないか?というご質問です。よく見かける気がするフレーズですが、ビジネスマナーとして問題はないのでしょうか?考えてみましょう!
結論から申しますと、「一応ご報告まで。」は目上の人に対するメールでは使わない方が無難です。
理由のひとつは、ビジネスシーンにおける「一応」の評判がよろしくないこと。「一応」を使うと、受け手に
「最低限だけどとりあえず」
「しなくていいかもしれないけど形だけ」
という印象を与える可能性があるというのです。質問者様の感じている「ついでに報告しておくだけ」も似たニュアンスですね。
ただ、ご相談のケースでは、部下の方はそのように質問者様を軽んじて、適当に報告をしているわけではないと思われます。
というのは、部下の方のメールでは「業務の進捗の要約みたいなもの」の後に「一応ご報告まで」があるというお話です。そして、その後詳しい報告があるとのこと。
もしかして、部下の方の「一応」は「取り急ぎ」という意味ではないでしょうか?
「取り急ぎ」は、差し迫った状況で他に優先して対処していること、要点を伝える際などに礼を尽くしていないこと申し訳なく思っていることを伝える言葉です。
部下の方は、時間のない中で報告メールを書いているのではないでしょうか。例えば私にも経験がありますが、メールに進捗を詳しく書いていると終業時刻を過ぎてしまいそうだ!という場合。
詳細の報告が翌日以降でも差支えがない場合(そんなことで時間外勤務を申請するなと言われそうな場合)は、
「取り急ぎ、〇〇が完了したことをご報告申し上げます。詳細は、明日改めてご説明させてください。」
などと書いて、メールを手短に終わらせるようにしています。
部下の方には「一応」ではなく「取り急ぎ」を使うようにした方がいいこと、また、あらためて詳細を報告する旨を書いた方が印象がよくなることをアドバイスしてみてはいかがでしょうか。
その際、「ご報告まで。」のように、文末を「まで」で締めることを嫌う人がいることも、あわせて伝えるといいかもしれません。
「~まで。」という締めは、いかにもビジネスっぽい格好いい言い回しですが、反面、事務的な突き放すような印象があることも確かです。
まとめると、ご質問のケースは、「一応ご報告まで」ではなく、「取り急ぎご報告申し上げます」と言い換えるのが適切ということになります。
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