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Question
質問者様
目上の方への依頼文で、「…幸甚に存じます」と書こうと思います。ここで、「ご幸甚」や「御幸甚」というふうに、「ご」や「御」をつけるのは読んでいておかしいようにも感じます。これは、接頭語の使い方として適切でしょうか?(T様)
Answer
小秋
こんにちは、小秋です。ご質問ありがとうございます。目上の人に「ご幸甚」と言っていいかどうか?一緒に考えていきましょう。
「幸甚」は、「この上もない幸せ」「大変ありがたいこと」を意味する言葉で、目上の人に依頼をしたり、感謝を伝えたりする場面で用いられます。主に書き言葉です。
この「幸甚」に「御(ご)」を付けて「御幸甚」「ご幸甚」とするのは、不適切と言えるでしょう。というのは、敬語の接頭語「御(お、ご)」は、目上の人に属するものに付けるものとされているからです。
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この点、「幸甚に存じます」「幸甚の至り」の「幸甚」は自分の感情です。自分のものに「御」を付けて持ち上げてはいけません。
「幸甚」に「御(ご)」を付けて「御幸甚」としてしまう人は、おそらくその方が丁寧で敬意が伝わると考えているのではないでしょうか。しかし、「御幸甚に存じます」と書かれた手紙やメールをもらった相手は、苦笑することはあっても、丁寧さに感じ入ることはないと思われます。
部下や後輩が「御幸甚」を使っているのにお気づきの場合、「御」はいらないよ、と言ってあげてください。
なお、自分のものでも、「お手紙」「ご説明」は適切とされます。詳しくはこちらの記事をご参考いただければ、幸甚に存じます。
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