微妙な顔の上司
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Question

質問者様質問者様

有休休暇を申請するときの言い方について相談です。

有休を勤怠システムから申請する前に、上司に一言あったほうがいいかと思い、「〇月〇日に有休を取りたいのですが」と直属の上司の課長に言いに行ったところ、OKは出たのですが微妙な顔をされました。ちなみに〇月〇日は1か月後です。

気になったので先輩にあたる人に相談したところ、「私はいつも”お休みをいただいてもよろしいでしょうか”って言ってるけどね」と苦笑されたのですが、いまいち納得できません。有休は従業員の権利ですし急な話でもないのに、そこまで下手にでる必要があるのでしょうか?

Answer

小秋小秋

有休休暇を使って会社を休みたいとき、上司の方に何というのが適切かというご質問です。

質問者様は、「〇月〇日に有休を取りたいのですが」と上司である課長さんに告げました。その際に、課長さんの反応が微妙だったのですね。

そこで、先輩にあたる方に聞いてみたところ、その方は有休申請にあたって「お休みをいただいてもよろしいでしょうか」と言っていると。どうやら先輩は、言葉遣いが問題だったのではないかと見ているようです。

対して質問者様は、「そこまで下手に出る必要があるのか」とお考えです。さて、先輩の「お休みをいただいてもよろしいでしょうか」は適切でしょうか?

まず「お休み」です。「有休休暇」を「休み」と置き換えて、接頭語の「お」をつけて丁寧な言い方にしています。

このことについては、ビジネスマナーやビジネス敬語に詳しい人の間で賛否が分かれているようですね。「お休み」という言い方に抵抗がない人たちと、自分のことに「お」をつけるのは変なので「休み」が適切だという人たちがいます。

当サイトの立場は、自分の「休み」には「お」をつけずに「休み」とするというものです。

自分のものには「お」「ご」をつけないのが原則ですが、その「もの」が目上の相手に向かう場合は例外的にOK(例:お手紙、お電話、ご説明)。「休み」はその例外にあてはまらないという考え方です。

この考え方は、国の文化審議会答申「敬語の指針」に沿ったものです。こちらのページで詳しく解説しています。

接頭語の「御(お、ご)」をつけるときとつけないときの区別

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こう考えると、敬語にするのが難しい「有休」という言葉も、上司に申請するときにそのまま使えるということになります。

ただ、これは一つの考え方です。職場の習慣というものもありますので、先輩の「お休み」にならっておいた方がコミュニケーションがスムーズかもしれません。

次に、質問者様が気にされているのは「いただいてもよろしいでしょうか」という部分だと思います。

有休は従業員の権利なのに、なぜ「いただく」という謙譲語を使い、さらには「よろしいでしょうか」とお伺いを立てるようなことをしなくてはいけないのか。もっともな疑問だと思います。

しかし、例え当然の権利であっても、かなり余裕をもって申告したとしても、上司の方にはスケジュール調整という手間が発生することがあります。

よって、ここはそういった上司の方の手間を尊重するという意味で、「いただいてもよろしいでしょうか」を採用した方が無難かもしれません。「私はいつも”お休みをいただいてもよろしいでしょうか”って言ってる」という先輩の言葉からうかがえる社内の雰囲気もありますし。

「いただく」がどうしても気になる場合は、「申請してもよろしいでしょうか」「取得してもよろしいでしょうか」と言い換えるという手もあります。「申請する」「取得する」は敬語ではありませんが、「取る」と言うよりあらたまった感じが出ますし、後半をお伺いを立てるという形で締めていますので、角がたちにくいです。

というところで以上、有休申請の言い方について、ご質問にお答えいたしました。

このサイト「敬語の達人」の言い換え候補は次の通りです。

休みをいただいてもよろしいでしょうか
休みを申請してもよろしいでしょうか
休みを取得してもよろしいでしょうか

「休み」の部分は「有休」「有休休暇」「〇〇休暇」に置き換えることもできます。いろいろ試してみて、課長さんの反応を見ながら微調整を加えていってはいかがでしょうか。

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