7 目上の人の家族について話す

王君は、接待の席で、ほぼ初対面の取引先の鈴木部長と話していて、鈴木部長には自分よりひとつ年下の息子がいることを知った。鈴木部長の息子さんに興味を持った王くんは、「息子さんはどんな仕事をしてるんですか?」とたずねたのだが、鈴木部長はムッとした様子。上司の服部課長はあわててかけつけてきた。
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あらあら、全く尊敬語を使っていないわね。どうしたのかしら。 |
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鈴木部長の息子さんが、自分より年下だから敬語を使わなくていいと思ったんじゃないかなあ、多分。 |
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それはダメよ。たとえ年下とはいえ、取引先の部長の息子さんですからね。部長についてのことを尊敬語を使って言うのと同じように、息子さんについてのことも尊敬語を使って言わなければね。 |
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目上の人のグループに属する人は、目上の人とみなすのだったよね。とすると、「息子さんはどんな仕事をしてるんですか?」の「仕事」は「お仕事」、「する」は、「なさる」というのが適切だね。 |
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そうね。あと、「お仕事をしている」の「いる」を尊敬語にして、「お仕事をしていらっしゃる」でもいいわね。 |
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「なさっていらっしゃる」というのはどう? |
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「する」と「いる」をそれぞれ尊敬語にして「なさる」+「いらっしゃる」で「なさっていらっしゃる」ね。うーん、間違いではないけど、くどいとから嫌だという人もいるので、要注意ね。 |
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「どんなお仕事をなさっていますか?」「どんなお仕事をしていらっしゃいますか?」 が、正解だね。 |
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あ、ちょっと待って、忘れてたわ。「どんな」にも、「どのような」というていねいな表現があるので、それを使った方がいいわね。 |
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「どのようなお仕事をなさっていますか?」、または「どのようなお仕事をしていらっしゃいますか?」だね。あと、「息子さん」という呼び方がなれなれしいような気がして、気になるんだけど・・・。 |
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そうね。親しい上司ならともかく、鈴木さんは取引先の人で、しかもほぼ初対面だからね。 |
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でも「息子様」じゃヘンだしなあ。どういえばいいのかな? |
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「息子」の尊敬語は、「ご子息」よ。 |
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目上の人の息子さんのことは、そう言うのか!「ご子息は、どのようなお仕事をなさっていますか?」か。おおっ、グッとしまったね。他に相手の家族の呼び名には、どんなのがあるの? |
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たくさんあるから、とりあえず会話の場面で最低限これだけは、というものをあげておくわね。まず、目上の人の奥さんは「奥様」、ご主人は「ご主人様」。 |
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ご主人は、「旦那様」、奥さんは「細君(さいくん)」でもいいのかな? |
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「旦那様」はOK。でも「細君」はダメ。細君は自分の妻を指していう言葉よ。 |
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そ、そうなのか。知らなかったなあ! |
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それから相手のお父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、おじさん、おばさん、お兄さん、お姉さんは、「さん」を「様」に変えればOKよ。 |
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「お父様」、「お母様」、「おじい様」、「おばあ様」、「おじ様」、「おば様」、「お兄様」、「お姉様」だね。弟さん、妹さんは? |
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これも「さん」を様に変えればOKよ。「弟様」、「妹様」ね。 |
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息子さんは「ご子息」だったよね。「おぼっちゃま」でもOKなのかな? |
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OKよ。あと、息子さんには「ご令息」という言い方もあるわよ。話言葉ではあまり使わないけどね。 |
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そういえば、「ご令嬢」って聞いたことがあるけど、相手の娘さんのことをそう呼んでもいいのかな? |
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いいわよ。ただ、これもどちらかといえば書き言葉ね。会話では、「お嬢様」でじゅうぶんよ。 |

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