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このページでは、「着ける」を敬語に変換するとどうなるかを解説します。「マスクを着ける」「ヘルメットを着ける」などと使われる動詞「着ける(つける)」の敬語です。

「着ける」を尊敬語に変換すると?

まず、目上の人の「着ける」という動作は、尊敬語を使って「お着けになる」「着けられる」と表現します。

例1「社内でもマスクをお着けになる方がよろしいかと存じます」
例2「マスクを着けられる際はおっしゃってください。ご用意しますので。」

「お着けになる」と「着けられる」の使い分けですが、「お着けになる」の方が、より丁寧な表現です。「お~なる」という型の尊敬語の方が、相手のことを高める度合いがより高いとされています。

高:お着けになる
低:着けられる

目上の人に「着けてください」とお願いするには?

ただ、「お着けになる」「着けられる」をこの形のままで使うことは、日常あまりないのではないでしょうか。「着けてください」とお願いする場面の方が多いのではないかと思います。

では、「着けてください」を敬語に変換してみましょう。目上の人に「着けてください」とお願いする場合は、「お着けになってください」または「お着けください」とします。

例1「社内でもマスクをお着けになってください」
例2「ご来店の際にはマスクをお着けください」

ここで、「着ける」の尊敬語のもう一つのパターン「着けられる」をお願いの形にした「着けられてください」はダメなの?とおっしゃる方もいるかもしれませんが、これはおすすめしません。

「着けてください」を丁寧に言おうとしているという意図は、お客様や上司に伝わるとは思います。しかし、一般的な表現ではありませんので、「この人、敬語の使い方わかってないのかな?」と思われる可能性があります。

「着用してください」も尊敬語にしてみよう

ところで、「着ける」の別の言い方には、「着用する」があります。こちらの方が「着ける」より堅い、フォーマルな響きがありますね。

目上の人の「着用する」を表すときは、尊敬語の型「ご~になる」を使って「ご着用になる」、または尊敬語の型「~なさる」を使って「着用なさる」と言います。

例1「社内でもマスクをご着用になる方がよろしいかと存じます」
例2「社内でもマスクを着用なさる方がよろしいかと存じます」

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さらに、お客様や上司に「着用してください」とお願いする場合は、「ご着用ください」「着用なさってください」などと言います。

例1「工場内ではヘルメットをご着用ください」
例2「店内ではマスクを着用なさってください」

さて、ここまで「着ける」を尊敬語に変換するとどうなるかを話してきました。

自分の身内の人の「着ける」を敬語に変換すると

次に、「着ける」の謙譲語への変換です。自分や、自分の身内の人が「着ける」ことを何と言えばいいでしょうか。例えば、自分の「マスクを着ける」という動作を、上司やお客様に対してどう表すかの問題です。

「着ける」を謙譲語の型「お~する」「お~いたす」にあてはめることができます。「お着けする」「お付けいたす」のように。

しかし、この表現で自分の「着ける」を表すことはできません。「マスクをお着けします」「ヘルメットをお着けいたします」と言うと、お客様や上司にマスクやヘルメットを着けてあげるように聞こえてしまいます。

その点「着用する」を謙譲語にした「着用いたす」は違和感がないでしょう。

例「当店ではスタッフはマスクを着用いたしております」

「着用する」は堅い響きがあるので避けたい、あくまで「着ける」を目上の人に対して失礼のないように言いたい、という場合は「~させていただく」を使うという手があります。

例「ちょっと失礼してマスクを着けさせていただきます」

相手の許可を得る場面ではないときには、少し違和感がある表現かもしれません。しかし、断定的な響きを避けたい場合には有効かと思われます。

「着ける」の敬語変換まとめ

ということで、このページでは「着ける」を敬語に変換するとどうなる?を説明しました。

ポイントをまとめますと、

  1. 「着ける」を尊敬語に変換すると「お着けになる」「着けられる」となる
  2. 「着けてください」を尊敬語に変換すると「お着けになってください」「お着けください」
  3. 「着用する」を使って「ご着用ください」「着用なさってください」もあり
  4. 自分や身内の「着ける」は「着用する」を使って「着用いたす」とすると違和感がない
  5. 「着ける」という表現を使いたい場合は、「着用させていただく」とする

となります。

「着ける」の敬語を使いこなして、安全・快適な職場生活をお過ごしください。

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